ハカセのKemperライフ

Kemperにハマったギタリスト・Rec/Mixエンジニア ハカセによる備忘録的ブログ。DTMなどの機材ネタ多めです。

Orange Tiny Terror

少し前から新たに始めているバンドで「つみき」というバンドがあります。

 

こちらはポストロック・マスロック・シューゲイザーをイメージしたバンドになりそうで、未だ曲を作りながらカバーをやったりしてます。

県内では珍しくトリプルギター編成で時折鍵盤も入ったりする(かも?予定?の)バンド。

 

そこで使う音色選びをしている時に、ふと思い立ってアンプを新しく買いました。

OrangeのTiny Terrorです。

 

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まさか、今になって買うとは思わなかった。

真空管15wで1ch仕様のシンプルなアンプ。

中古で安い個体だったけど、ケースも付いてて持ち運びサイコー。持ち歩けてカワイイ。

 

昔作ったOrangeのRigデータを弾いていたら、生アンプはもっと良かった、あのフィーリングを作り出したいなと思った矢先に久々に真空管アンプを弾く機会があって、弾いたらやっぱ気持ちよかったんですよね。

 

めっちゃ整った(良くも悪くも)平面的なkemperの音は、ギターアンプやキャビを通すとどうしてもその良さを失いがちな感覚があって、真空管の気持ちよさを求めたくなった……というのが理由。

 

実際使ってみると1chでもしっかり歪むし使える音量。割とクリーンも出る。。

 

クリーンも出るんなら……と何を思ったか、試しにとkemper stageをTiny Terrorに直結を試したら意外にも使えてビックリ🫢

 

一度はライブでも試してみましたが、こじんまりした音ではあったけど、立体感ある音は馴染みが良かったです。

 

真空管アンプのリターンに刺したりはいつもしているけど、プリを通るのでそれとも少し違いますね。

 

とはいえ、Aimlessで使うには少しばかり難しさもあったので、今後はこんな使い方はやらないでしょうねw

 

現在はつみきで使おうかなと試行錯誤中です。

このアンプとエフェクターボードの組み合わせで音作りを勉強し直して、ノウハウをまたkemperに活かそうと思っています。

 

やっぱり、ギタリストは真空管を追い求める生き物なんですかねえ。。

 

 

だいぶ久々に更新。報告も。

ブログ書くの、段々とやめてしまいますな。。

久々の更新です。ハカセです。

 

ブログはなかなか続かないのが困るけど、Twitterだと文章力も落ちる気がしてきたし、SNS見ているだけで時間が過ぎるのも無駄な気持ちになっていたので、新たに頑張ります。

 

さて、近況が色々あります。

 

・去年から引っ越して新しい環境で暮らし始めた

・Kemper Stageに買い換えた

・Aimless新曲出来た

・結婚した

・夫婦でコロナに罹った

・バンドが増えた

 

 

……

 

結婚!??

 

そう、結婚しました!

 

もう周りもビックリよね。

めっちゃスムーズにすんなりと結婚しちゃいました。

 

妻はライブカメラマンとして活動していて(最近はお休み中)、たまにユニットでライブもしていたそうな(知り合う以前に実は対バンしていたらしい…w)。

仕事にも音楽にも自分にも向き合って生きている彼女の姿はカッコいいです。

 

そんな、カメラマンとしても、バンドマンとしても似たような価値観・視点を持っていて、尊敬できる存在です。

 

去年引っ越した時から一緒に暮らしてますが、結婚後も相変わらずの仲良しでのんびり生活してます。

音楽活動に理解めちゃくちゃあって、音楽をする自分を好きで居てくれることに感謝です。

 

 

まあ、、そんなお惚気もありつつ、今年はコロナに罹ったりバンド活動も紆余曲折あったりで忙しい部分もありました。

 

来年はAimless以外の活動もちょくちょく動くので、それも報告できたら良いな。

 

あとは、デジタルデトックスが出来つつあるので自己研鑽の時間をもっと作るつもりです。

 

楽器練習はもちろん、本もたくさん読みたい。

仕事も今後がめっちゃ忙しくなりそうだから楽しんでいきまっす〜〜

最近のライブハウスのこと、Aimless主催ライブのこと

お久しぶりです、Aimlessのハカセです。

 

みなさんお元気ですか?

全然更新していないのに、いまだKemper関連の記事を読まれているようでありがたいです。

 

久々の更新ですが、2つほど書きまとめました。よければ読んでみてください。

 

 

 

最近のライブハウス・音楽事情

コロナウイルスの影響がこうも一気に世界規模で進み、身近なところまで影響するとは、年明け頃には全く想像していませんでした。

 

そして、3密回避や飛沫感染防止措置が新しい生活様式のマナーとして浸透していく一方で、ライブハウスのような場所が自粛・閉店していく事態になりました。

 

県内でも3店舗が閉店。

 

もともと県内のライブ動員数って、ハコのキャパの半分も超えないなんて通常イベントでは普通で、満員ライブを見る機会も少なくなったし、そりゃ本土と離れた島の中だし、音楽人口の上限はあるわけで・・・コロナショックでなくても経営が大変なお店はたくさんあると思います。

 

お店もそうだし、イベントを企画するバンドマン・イベンターさんも同様に。

でも、音楽が好きだから、ライブハウスやクラブという場所が好きだから、無理してでもやり続けようとしてきたはず。。

 

 

 

個人的にヒューマンステージの閉店は信じられない出来事でした。

 

 

 

 

オーナー山田さんの発表があった前の週まで、PCの相談とかちょこちょこお手伝いをしていたし、近況も訊いたりはしていたけど、きっと山田さんはその先のことも考えていたんだろうと思います。

 

ヒューマンの思い出はいっぱいあるので、また別の記事で書こうと思います。

 

そして、閉店発表からの無観客配信の様子やヒューマンステージを惜しんで毎夜訪れるファンの方々を見て、ヒューマンステージが好きな人、そして山田さんを愛する人達が多く居ることになんだか安堵と寂しさの入り混じった感情で、ふわふわとしていました。

 

そんな中、沖縄県感染症拡大予防ガイドラインのことや沖縄県内外の往来が自粛解禁というニュースを目にしました。

 

これで、周りは少しずつ元の生活へと戻っていくはずだけど、そこにはコロナと共存する生活がある・・・。

 

このままでいいのかな。ライブハウスも営業再開できるはずだけど、まだまだイベントは少ない・・・これじゃハコは減る一方・・・それは悲しいし悔しい。

 

だったら、県内の感染状況がだいぶ落ち着いた今だからこそ、やってみたほうがいいんじゃないか?

 

そんな思いがふっと湧き上がり、、サイバーボックスのホエモさんへ連絡しました。

 

Aimless主催ライブ

そんな動機で、急遽ですが主催ライブをすることに決めました。

これは無観客ではないです。普通に、いつものライブイベントです!

 

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今回はサイバーボックスより、有料ライブ配信も同時に行うこととなっています!

(ちなみにですが、この配信体制はヤバいです、有料でも十分に観る価値あります。そのくらいの高クオリティです)

  

今回、急なスケジュールになった一番の理由は、メンバーの時間の調整が難しかったことでした。

 

この次に合うのは最短でも8月初めだったのですが、それだとまた感染状況は変わっているかもしれないし、ライブハウスでイベントを組むのが1ヶ月先じゃ、ハコもどうなっているか分からない…と考えました。

 

 

個人的にですが、現在の県内はかなり感染対策も浸透し、感染拡大は抑えられていると思いますし、多少のイベントであってもガイドラインに沿った行動をすれば問題はないと思います。

 

無観客配信が一気に広がって、観てくれる人が増えたり、県外からも見れるようになったのは良いことと思います(もともとそういう配信活動もバンドでやりたいと思っていたので)。

 

とはいえ、まだ観客を入れたライブ告知はほとんどなく、やはりアーティストもお客さんも躊躇している気がします。

 

 

きっと、今観客を入れたライブをするのはまだ早いとか、色々な意見をもらうこともあると思います。

 

それでも、

 

「やっぱりライブに行きたいな」

 

ってみんなに思ってもらえるよう、何かアクションできないかと考えたら、自分達でライブを始めることしか思いつかなかったし、何よりも「今できるうちにライブをしたい」と思いました。

 

もちろん、感染拡大防止の対策はとっていきます。マスク着用やアルコール消毒のお願いはもちろん、検温や万が一の対応も準備していきます。

 

しばらくの間は、大声出したりするのも難しいでしょうけど、だから無言で見てね、喋ったりしないでね、とは思わないです。

例えば拍手であったり、マスク越しに少しだけでも歓声をあげてもらえたら、それだけでも僕らにとってやる意味はあるし、楽しさを共有できると思います。

 

ライブハウスやクラブといった、音を楽しみ共有する空間を少しずつ取り戻せるよう、チャレンジしていきます。

 

 

 

・・・とはいえ、こんな急すぎなのもあって、めっちゃくちゃ準備でバタバタしまくってます!!(当たり前)

それも承知で動いてはいますが、対バンもあちこちあたってみたりと必死に進めてます!!(誰かうちらもやりたいってバンドさん居たら声かけてください・・・)

 

それではみなさん、ライブハウスで会いましょう!(遊びに来てくださ~~い!)

【Kemper】OS 7から追加された機能 Power Ampの出力メーターについて

とうとうKemper OSもバージョン7まで上がりましたね。

 

先日はシリーズ初フロアタイプのKemper Stageも発表され、海外のレビューも上々と話題の多いKemperですが、既存のHead・Rackモデルユーザー向けにもOSアップデートが出ているので、本国公式サイトをチェックしまくりの毎日です笑

 

さて、今回はOSバージョン7から追加されている機能から1つ紹介します。

といっても、小ネタ程度ですがw

 

Power Ampの出力ワット数メーターが表示されるように

 

パワーアンプ搭載モデルにのみ、Power Ampの画面がありますが、プチリニューアルで視覚的な出力メーターが表示されるようになっていました。

 


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メーターの右端にはWATTと記載されています。これはおそらく出力W数ですね。

 

真空管アンプのW数を表しているのであれば、実機アンプとの音圧をある程度比較できるかもしれません。

 

っていうか、、表記をよくよく見ると・・・。

 


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800W????

 

えーっと・・・確か公式の出力では600Wだったような。。どういうこと??w

まさかOSのバージョン上がったから出力も・・・いやそんなバカなww

 

文字も8と6で似ているし、600Wということにしておきますw (でもやっぱり800にしか見えん・・・・)

 

とりあえず、自分がスタジオ練習で使っているボリュームまで上げたところ、メーターは100wまではいかず、70~80w程度の音圧でした。


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デジタルパワーアンプなので、真空管と違うことはもちろん分かっていますが、可視化できるのは結構面白いですね。

 

聴感で判断するよりもわかりやすいし、プロファイリングの音量調整にも使えるかもしれません。

Kemperのライン出力とキャビ出力について



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ライブでKemperを使う時、どうしてますか?

 

普通にヘッドアンプとしてハコ常設アンプにリターン挿しする方も居ますよね、アンプなんだし。

 

でも、Kemperならライン出しでモニター返し(コロガシ)でも十分いけます。

 

僕の場合は、ライン出しとキャビ出しを同時にやったりします。

 

もちろんバンドのキャラや音色・音圧具合、ハコの状況によっても変わりますが、できるならライン出しを優先したいです。そのくらいライン出しは中音がスッキリして演奏しやすくなるので楽です。

 

ライン出しの良さについてはまた別の記事で書きますが、今回はたまに質問を受けることのある「Kemperでライン出力とキャビ出力を同時にするにはどうすればいい?」にお答えしたいと思います。

 

Kemperでのライン・キャビ同時出力の設定方法

 

まず、キャビネットIRをオンにしたままでキャビ出しをすると、多少くぐもった音になることが多いと思います。つまりIRと実機キャビの重ねがけ状態ですね。

 

それで、ライブでキャビ出しがメインのKemperユーザーさんだと、本体中央にあるCabnet自体をオフにして、重ねがけを回避している場合があると思います。

 

この状態だと、ライン出しの音もIRがオフになってしまうので、ライン出しから聞こえるのは、キャビIRを通さずに高音がギンギン鳴る頭の割れそうな音です・・・。

 

ライン出しに対してはキャビネットIRを掛けつつ、キャビ出しにはキャビネットIRを反映させないようにするには、以下の設定を行います。

 

  1. 本体右上にあるOutputボタンを押す。

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  2. OUTPUT SectionのOutput Source画面を開き、Monitor Cab Offというチェック項目をオンに設定。


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  3. ちなみに、OUTPUT SectionのMonitor Output EQ画面にも同じ項目があります。

    f:id:Hakase:20190908140825j:image

 

これによって、ライン出力(Master Out)とキャビ出力(Monitor Out)の両方が「使える音」になります。

 

ライン出力とキャビ出力の音質に差は出ないのか?


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*1

 

どちらも同時に出せるようになったとはいえ、Rigデータ(=キャビIRを含んだ音色)の作り込みは必要です。

 

キャビ出力は生アンプ同様に音圧を感じられて気持ちいいのですが、やはりキャビネットによって音質は多少変わります。

 

しかし、ライン出力についてはほぼ安定した音質で聴こえる為、キャビIR次第で音の良し悪しが決まると思います。

 

ですので、そのRigを生キャビネットで鳴らした時の音をイメージし、どちらが聴こえてもバランスの取れた音作りがなされていれば、演奏時の違和感は大分無くなると考えています。

 

僕も当初はキャビ出力重視で音作りをしていて、キャビIRはあんまり期待していませんでしたが、音作りが進んでいく中で良いキャビIRデータを見つけることもでき、今ではライン・キャビともに良い音質バランスが取れるようになっています。

 

次回はライブでの音の微調整について書いてみたいと思います。

*1:Aimlessのライブリハ中。この時はKemper2台+PODHDPROXの組み合わせでした 

Kemperプロファイリング会やってきました(大分前ですが)

最初に言っておきます。

これ、1~2年以上前に書いた記事です。。。

理由は聞かないで下さい。

(放ったらかしだったとは言えない)

 

 

去年の後半くらいはAimlessの準備でスタジオ入ったり、ラボで作曲したり・・・という進捗もほどほどに、合間にKemperの音作りに勤しむ・・・という日々でした。

 

 

ひょんなことからプロファイリング会開催決定

 

とある日、cainoの豊氏とLINEでやり取りをする機会があり、その際にKemperの話に。

 

豊氏「今度、ダイレクトプロファイリングを試してみたい~!

 

とのことで、

 

ハカセならば、またKemper勉強会をやりましょう!

 

と即決w

 

今回は、リハスタにて実際に豊氏所有アンプをダイレクトプロファイリングしてみることにしました。

 

リハスタ到着 本日のエモノ登場 

 

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豊氏所有のORANGE ROCKERVERB 100 MK ⅱ

 

これ、超良いクリーンとクランチの音出ます。

 

欲しい…盗みたい…(Rigデータ的な意味で)。

 

 

プロファイリングの前準備 

さて、まずは豊氏のKemperとROCKERVERBの接続。

豊氏のKemperはパワーアンプ付きモデルなので、それぞれギターキャビに接続しておきます。

 

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「ふふふ…これからその音、吸い取ってやるぜ〜〜!」ってな睨みを利かせる豊氏

 

 

(実はこれ以外にあんまり写真撮れてません……そのうちイメージ画像載せますね)

 

 

次に、KemperのダイレクトアウトからROCKERVERBのinputへ。これでKemperに繋いだギター入力がそのままスルーしていきます。

 

次に、ARTのDIボックスを介して、ROCKERVERBのスピーカーアウトからKemperへマイク接続でリターン入力します。

 

ちなみに、このDIボックスめっちゃいいですよ。安いし。

某神バンドの大神様も愛用とのことで・・。

www.soundhouse.co.jp

 

ここでKemperを起動。

実際にギターを弾いてみて、ROCKERVERBが鳴るかチェック。

 

更に、グランドリフトノイズが出ていないか、Kemper裏パネルのスイッチを切り替えてみてチェック。

 

ひとまず、前準備はこれでオッケー。

 

Kemper側の設定

Kemperで、豊氏が既に使っているというROCKERVERB系のRigデータを開き、音出しを。。。

 

 

むー、良い音ではあるし似てはいるけど、何だか抜けきらない……。

 

次に実機を鳴らすと、一聴瞭然。

 

音抜けと立体感が全然違います。

やはり、良いアンプだ……超重いけど

 

 

今回は、このRigを比較対象Rigと位置づけます。

そして、このRigよりも実機に近いRigデータを作ることを目標に、ダイレクトプロファイリングを試みることに。

 

inputセクションは音作りの大事な要素

 Kemperのinputセクションを確認しましょう。

ここのclean sensdistortion sensは個人的に結構大事な要素です。

 

clean sensはクリーン音にのみ作用するパラメータで、ここを上げるとKemper本体左上のinputのLEDが黄色〜赤色に点灯します。

演奏時に(なるべく)緑色で収まる範囲内に設定します。

 

distortion sensは歪み音色にのみ作用するパラメータです。

ここを上げると、本体右上のoutputのLEDが赤くなります。

あまりレベルが高すぎるとハウリングの嵐になりかねないので、ここも緑〜黄色くらいで抑えておきます。

 

公式マニュアルには、

 

distortion sensがセンター(つまり0)の時、そのRigはオリジナルアンプと同じ音が出るようになっている

 

とのことなので、僕のプロファイリング時は敢えてdistortion sensを0にしています。

 

比較対象RigのSTOMPセクションは全てoffにしておく!

 

比較対象Rigにアサインされている歪みSTOMPなどがある場合、プロファイリング中にKemper Amp側で鳴るRigの音は、それも込みの状態です。

 

これで比較対象は出来ないので、STOMPの各スロットは全てoffにしておきましょう。

 

とうとうダイレクトプロファイリング開始

やっとのことでKemperの電源ノブをProfilerモードに切り替えます。

 

最初の画面に出てくるReamp Levelは、実機の入力値ですね。

Kemperがある程度、自動的にレベル調整してくれるのですが、実機の入力値が小さすぎたり、逆にデカイと肝心のプロファイリングが途中で止まったりと、思うような音が取れなかったりしますので要注意です。

 

ここは、Profilerモードにする直前に選んでいたRigが比較対象Rigとなるので、そのRigと同じ位の音量になるよう調節します。

 

ちなみに、ダイレクトプロファイリングの場合は、実機の音はあくまでキャビネットを通さないプリアンプ〜パワーアンプ経由のラインレベルの音なので、Kemperのヘッドフォン端子からモニターする音は、かなり高音がジリジリした耳に痛い音です。

 

それをそのまま比較対象Rigの音と比べる訳にはいかないので、比較対象Rigのキャビネットもオフにします。

 

これで、ダイレクトプロファイリングする実機の音とほぼ対等に比較することができます。

 

次の画面で、Kemperに取り込む音のイコライジングを微調整します。

 

やっと、やっとプロファイリング開始です(説明長くてすみません)。

 

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プロファイリングの「あの爆音」に備える豊氏

 

ダイレクトプロファイリングとは言っても、かなりの爆音が出ます。

 

何度聴いても、第3段階の音は心臓に悪い。

 

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その、第3段階の音を食らっている豊氏

 

 プロファイリング完了。

 

引き続き、Refine作業に。

色々な演奏方法で実機を鳴らした音をKemperに学習させます。

 

暫く弾いたのち、STOREボタンでRigとして保存。

終わり。

 

出来上がったRigはというと……

 

「おお……めっちゃ音が近づいてる!」

とのこと。

よかった〜〜(≧∇≦)

 

更に、Ampセクションのパラメータを微調整します。

この時点で殆ど実機そっくりな音色になっていましたが、Direct Mixを少し上げると、ギターのダイレクト音が混ざり、良い具合に実機らしさが出てきました。

 

これには豊氏も興奮した様子。

きっと心の中で、嬉しさmaxな可愛い絵柄のLINEスタンプを10個くらいは押してくれているんじゃないかと思いました…笑

 

続いて、豊氏の手持ち歪みエフェクターも繋いだ状態の音色もプロファイリングを実施。

こちらも問題なく取れました。

よかったよかった。

 

クリーン・クランチ系はプロファイリングしやすい

 

個人的に聴いても、今回は実機のニュアンスを色濃く取り込むことが出来たかなと思います。

 

これまで個人的にプロファイリングしてきたものは、ほぼ全てが激歪み系ばかりでした。

気持ちの良い音でプロファイリングしようとすると、どうしてもノイジーな音になってしまい、なかなか思うような音に仕上げられなかったのですが、クリーンやクランチ系は割とやりやすい印象です。

 

しかし、今回の手法でかなりコツを掴んだ気がしたので、また手持ちのアンプ達もプロファイリングをやり直してみようかと思いました。

 

豊さん、今回もお疲れ様でした〜〜!

 

Kemperの勉強会をもっと広げたい

豊さんからも、「これもっといろんな人に見てもらったらいいね」的なことを言われたのもありますが、個人的に県内のKemperユーザーと情報交換したいなという思いが強まりました。

 

いっそのこと、何か共有できるイベントでもできたらいいんですが……それは大変そうだw

 

まずはブログなりSNS上で交流できたらいいな、という気持ちでこの記事を書いております。

 

以上、プロファイリング会の記事でした。

 

 

後日談…

 

という記事を書いていたのですが、最近の豊氏はライブでKemperより実機を使うほうが多いようです(悲盛)。

 

どうやらライブでのライン出しとモニターアウト(キャビ出し)の面で苦戦することが多い様子で、今度その点も一緒に勉強しなくては・・・と思っています。

 

 

 

 

【MY NEW GEAR】JIL-ASH-DE664-M

前回記事でもちらっと見えていたんですが、新しいギターを買いました。

 

FujigenJIL-ASH-DE664-Mです。

イリアドという名前です。イリアドたん。

 

f:id:Hakase:20180504114701j:image *1

 

色はTransparent White Flatといって、杢目が見えるシースルーの青みがかった白です(写真🤳じゃ分かりにくい)

 

基本スペックは以下の通りです。

 

Spec(Default)

  • ボディ アッシュ
  • ネック メイプル(Uシェイプ)
  • フィンガーボード メイプル(250mmR)
  • スケール 26.14インチ(664mm)
  • フレット 24F(C.F.S.)
  • チューナー GOTOH SG381-07(マグナムロック)
  • ピックアップ フロント:EMG 81TW リア:EMG 85
  • 重量 3.2kg

 

購入後のレビューと、その後のMOD状況をまとめてみました。

 

ボディ・ネック

ボディはライトアッシュ、ネックはメイプルとバキバキ骨太な音ですが、歪みだけでなくクリーンでもくっきりとした輪郭が出てて好みです。

 

664mm(約26.14インチ)という、6弦ギターとしては長いスケールによってダウンチューニングに特化したギアとなっています。

 

僕の場合、手持ちのIbanez RG7CSD2も27インチあるし、あまり違和感はなかったです。

 

 

ネック形状はUシェイプ。太すぎず細すぎずといった具合で、これでダウンチューニングに特化していることを考えるとかなりの弾きやすさを感じました。

 

C.F.S.(サークル・フレッティング・システム)の効果か、ハイフレットでのコードワークもきっちりピッチが合うのが気持ちいいですね。

 

そして、手持ちのテレキャスがテレの中でも弾きやすい薄さであることも改めて実感しました。

 

 

ちなみに、使用している弦はGHSS1254

 

沖縄では手に入らないどころか、ネットでもなかなか見つからないこのゲージ。

 

Music Lifeという通販サイトにて取り扱いされているので利用しています。

 

こちらで作られているオリジナルのピックも安くて良いですよ。

 

musiclife.cart.fc2.com

 

 

一番の決め手はボディの軽さ

何よりすごいのは、この仕様で重さがたった3.2kgしかないこと。

 

今回、このイリアドを選んだ一番大きな条件でもあります。

 

僕の場合は首のヘルニア持ちなので、3キロ後半〜4キロ台のギターは30分弾くのもかなり辛いという事情があります。

それもあって、今は現場からリタイアした重いギターもあったりするくらいです。

 

普通、同じモデルでも個体差は必ずあるんですが、フジゲンカスタムハウスの直販では個体別に重量を表記しているので、特に軽いこの一本を選んでみました。

 

ヘッド周り(ペグ)

この手の形状のギターにありがちな問題として、ヘッド落ちがあると思います。

 

実際にストラップを付けて持ってみたところ、ほんの少し落ちましたが、対策としてコットン製のストラップに換えたら、ほぼズレなくなりました。

 

 

ペグはGOTOHマグナムロックですね。

 

はじめはロックペグが嫌だったので(昔、ロックペグにしたらペグ上のネジを締めすぎてナメたことと、単にヘッドが重くなるなという思い込みw)、通常のペグに変えたりもしたんですが、ヘッドの角度がロックペグ前提で作られていることと、ローチューニングの安定性もロックペグに軍配が上がると判断し、結局戻すことにしました。

 

ロックペグと通常ペグを付け替えての比較ですが、、、ヘッド落ち・重量共にあんまり変わりませんでした(笑)。

 

ピックアップをEMGからパッシブに交換

元々入っているPUはEMG 81TW&85メタラー定番な組み合わせで、81TWはコイルタップ可能なのでより綺麗なシングルトーンが出せました。。

 

しかし、アクティブ特有の音色がなかなか気に入らないことと、購入する少し前にINHALEはっしんさんがメインギター(彼もFujigenユーザー)のPUをパッシブに交換された話をお聞きし、去年5月に大阪にあるはっしんさんのマスタリングスタジオ GALAXY BLAST MASTERINGを訪問させて頂いた際に、幸運にも実際に試奏させてもらえたのがきっかけで、このギターもパッシブに変えちゃいました。

 

交換したのは、フロントがダンカンSH-3(Stag Mag)、リアがはっしんさんと同じダンカンTB-16(59/Costom Hybrid)です。

 

 

 

59/Costom Hybridは嫌なコンプレッション感が無く、リフを弾いてる時のバイト感がハンパなく気持ちいいです。

 

対して、フロントのSH-3は完全にテレキャスの影響で、なるべくシングルに近い音の出せるハムということで選んでみました。

 

参考になったのはこの動画。


 

動画ではどちらかというとハムバッカー色が強いんですが、弾き手のニュアンスがよく出ていてハムとしても使えそうでした。

 

実際に載せてタップで弾いてみたところ、かなり…というか思い切りシングルのニュアンスでした笑

 

そもそも、構造が通常のハムより強力なタイプで、タップ時にシングル程度の出力になるよう設計されてるんだとか。。

 

まあ、それでもハム状態よりは出力低いんですが、許容範囲です。

 

特に、フロントタップでクリーンを弾いた時の「らしさ」は結構好みです。

 

総評

6弦でドロップC以下のダウンチューニング用途なら、このイリアドは最高にお勧めできるギターです!

 

コストパフォーマンスの良さもさることながら、15~20万オーバーでもこのようなスペックの6弦モデルがあまり無いという価値も高いのではないかと。

 

僕の場合はパッシブPU換装とか音質面のMODはありますが、素性の良いギターには違い無いです。

 

実は購入したのは去年の6〜7月ごろ。もう1年近いんですが、大分慣れて来ました………が、今も少し気になる点が一つだけ。

 

ボディバックのコンター加工には満足しているものの、ボディトップの膝の当たるトップもストラトやRGのように丸く仕上げてもらいたかったな、、と少しばかり思っています。 

 

見た目こそテレキャスター寄りですが、色々とテレを逸脱しているモデルだし、メタルハードコアなどのエクストリームミュージックに対応するなら、この辺りの処理でプレイアビリティは相当変わるのではないかと。

 

Aimlessをやるにあたって、大分悩んだ末に購入しましたが、かなり満足しています。

 

以前から憧れだったFujigenユーザーになれたのも嬉しいけど、カスタムハウスのメンテナンスの対応などもしっかりしてて好感です。

 

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*2

 

今後もガシガシ弾いていきます!

 

 

次回の記事では、もう1年近く前になりましたが、Cainoの豊さんとKemper勉強会と題してプロファイリングを行った内容を書こうと思います。

*1:うちのIbanez 7弦(ナナちゃん)と。MY NEW GEAR...って言ってみたかっただけ

*2:最近のKemperとのセット。Stealth Proは使わず現場のアンプリターン挿しが好みです。