Kemperプロファイリング会やってきました(大分前ですが)
最初に言っておきます。
これ、1~2年以上前に書いた記事です。。。
理由は聞かないで下さい。
(放ったらかしだったとは言えない)。
去年の後半くらいはAimlessの準備でスタジオ入ったり、ラボで作曲したり・・・という進捗もほどほどに、合間にKemperの音作りに勤しむ・・・という日々でした。
ひょんなことからプロファイリング会開催決定
とある日、cainoの豊氏とLINEでやり取りをする機会があり、その際にKemperの話に。
豊氏「今度、ダイレクトプロファイリングを試してみたい~!」
とのことで、
ハカセ「ならば、またKemper勉強会をやりましょう!」
と即決w
今回は、リハスタにて実際に豊氏所有アンプをダイレクトプロファイリングしてみることにしました。
リハスタ到着 本日のエモノ登場
豊氏所有のORANGE ROCKERVERB 100 MK ⅱ
これ、超良いクリーンとクランチの音出ます。
欲しい…盗みたい…(Rigデータ的な意味で)。
プロファイリングの前準備
さて、まずは豊氏のKemperとROCKERVERBの接続。
豊氏のKemperはパワーアンプ付きモデルなので、それぞれギターキャビに接続しておきます。
「ふふふ…これからその音、吸い取ってやるぜ〜〜!」ってな睨みを利かせる豊氏
(実はこれ以外にあんまり写真撮れてません……そのうちイメージ画像載せますね)
次に、KemperのダイレクトアウトからROCKERVERBのinputへ。これでKemperに繋いだギター入力がそのままスルーしていきます。
次に、ARTのDIボックスを介して、ROCKERVERBのスピーカーアウトからKemperへマイク接続でリターン入力します。
ちなみに、このDIボックスめっちゃいいですよ。安いし。
某神バンドの大神様も愛用とのことで・・。
ここでKemperを起動。
実際にギターを弾いてみて、ROCKERVERBが鳴るかチェック。
更に、グランドリフトノイズが出ていないか、Kemper裏パネルのスイッチを切り替えてみてチェック。
ひとまず、前準備はこれでオッケー。
Kemper側の設定
Kemperで、豊氏が既に使っているというROCKERVERB系のRigデータを開き、音出しを。。。
むー、良い音ではあるし似てはいるけど、何だか抜けきらない……。
次に実機を鳴らすと、一聴瞭然。
音抜けと立体感が全然違います。
やはり、良いアンプだ……超重いけど。
今回は、このRigを比較対象Rigと位置づけます。
そして、このRigよりも実機に近いRigデータを作ることを目標に、ダイレクトプロファイリングを試みることに。
inputセクションは音作りの大事な要素
Kemperのinputセクションを確認しましょう。
ここのclean sensとdistortion sensは個人的に結構大事な要素です。
clean sensはクリーン音にのみ作用するパラメータで、ここを上げるとKemper本体左上のinputのLEDが黄色〜赤色に点灯します。
演奏時に(なるべく)緑色で収まる範囲内に設定します。
distortion sensは歪み音色にのみ作用するパラメータです。
ここを上げると、本体右上のoutputのLEDが赤くなります。
あまりレベルが高すぎるとハウリングの嵐になりかねないので、ここも緑〜黄色くらいで抑えておきます。
公式マニュアルには、
「distortion sensがセンター(つまり0)の時、そのRigはオリジナルアンプと同じ音が出るようになっている」
とのことなので、僕のプロファイリング時は敢えてdistortion sensを0にしています。
比較対象RigのSTOMPセクションは全てoffにしておく!
比較対象Rigにアサインされている歪みSTOMPなどがある場合、プロファイリング中にKemper Amp側で鳴るRigの音は、それも込みの状態です。
これで比較対象は出来ないので、STOMPの各スロットは全てoffにしておきましょう。
とうとうダイレクトプロファイリング開始
やっとのことでKemperの電源ノブをProfilerモードに切り替えます。
最初の画面に出てくるReamp Levelは、実機の入力値ですね。
Kemperがある程度、自動的にレベル調整してくれるのですが、実機の入力値が小さすぎたり、逆にデカイと肝心のプロファイリングが途中で止まったりと、思うような音が取れなかったりしますので要注意です。
ここは、Profilerモードにする直前に選んでいたRigが比較対象Rigとなるので、そのRigと同じ位の音量になるよう調節します。
ちなみに、ダイレクトプロファイリングの場合は、実機の音はあくまでキャビネットを通さないプリアンプ〜パワーアンプ経由のラインレベルの音なので、Kemperのヘッドフォン端子からモニターする音は、かなり高音がジリジリした耳に痛い音です。
それをそのまま比較対象Rigの音と比べる訳にはいかないので、比較対象Rigのキャビネットもオフにします。
これで、ダイレクトプロファイリングする実機の音とほぼ対等に比較することができます。
次の画面で、Kemperに取り込む音のイコライジングを微調整します。
やっと、やっとプロファイリング開始です(説明長くてすみません)。
プロファイリングの「あの爆音」に備える豊氏
ダイレクトプロファイリングとは言っても、かなりの爆音が出ます。
何度聴いても、第3段階の音は心臓に悪い。
その、第3段階の音を食らっている豊氏
プロファイリング完了。
引き続き、Refine作業に。
色々な演奏方法で実機を鳴らした音をKemperに学習させます。
暫く弾いたのち、STOREボタンでRigとして保存。
終わり。
出来上がったRigはというと……
「おお……めっちゃ音が近づいてる!」
とのこと。
よかった〜〜(≧∇≦)
更に、Ampセクションのパラメータを微調整します。
この時点で殆ど実機そっくりな音色になっていましたが、Direct Mixを少し上げると、ギターのダイレクト音が混ざり、良い具合に実機らしさが出てきました。
これには豊氏も興奮した様子。
きっと心の中で、嬉しさmaxな可愛い絵柄のLINEスタンプを10個くらいは押してくれているんじゃないかと思いました…笑
続いて、豊氏の手持ち歪みエフェクターも繋いだ状態の音色もプロファイリングを実施。
こちらも問題なく取れました。
よかったよかった。
クリーン・クランチ系はプロファイリングしやすい
個人的に聴いても、今回は実機のニュアンスを色濃く取り込むことが出来たかなと思います。
これまで個人的にプロファイリングしてきたものは、ほぼ全てが激歪み系ばかりでした。
気持ちの良い音でプロファイリングしようとすると、どうしてもノイジーな音になってしまい、なかなか思うような音に仕上げられなかったのですが、クリーンやクランチ系は割とやりやすい印象です。
しかし、今回の手法でかなりコツを掴んだ気がしたので、また手持ちのアンプ達もプロファイリングをやり直してみようかと思いました。
豊さん、今回もお疲れ様でした〜〜!
Kemperの勉強会をもっと広げたい
豊さんからも、「これもっといろんな人に見てもらったらいいね」的なことを言われたのもありますが、個人的に県内のKemperユーザーと情報交換したいなという思いが強まりました。
いっそのこと、何か共有できるイベントでもできたらいいんですが……それは大変そうだw
まずはブログなりSNS上で交流できたらいいな、という気持ちでこの記事を書いております。
以上、プロファイリング会の記事でした。
後日談…
という記事を書いていたのですが、最近の豊氏はライブでKemperより実機を使うほうが多いようです(悲盛)。
どうやらライブでのライン出しとモニターアウト(キャビ出し)の面で苦戦することが多い様子で、今度その点も一緒に勉強しなくては・・・と思っています。